EDGECORTIX PRESS RELEASE

BittWare 社、エッジに特化したAI高速化ソリューションとして EdgeCortix の SAKURA-I AI プロセッサーを導入

2023年6月13日、AI推論用として業界最高クラスの演算効率と超低レイテンシを実現することに注力した革新的なエッジAIプラットフォームサービス企業であるEdgeCortix® 株式会社 (本社:東京都渋谷区)は、モレックス傘下のBittWare社が、エッジ推論ソリューションとして、業界最高クラスのエネルギー効率を誇るEdgeCortixのAIコプロセッサ「SAKURA-I」を採用したことを発表しました。

EdgeCortixの創設者兼CEOであるサキャシンガ・ダスグプタは次のように述べています。
「BittWareの新しい人工知能・機械学習推論アクセラレーションプログラムの一環として、当社のAIチップ「SAKURA-I」を市場に投入していただけることを大変嬉しく思っています。BittWareとともに、私たちは、小型フォームファクターのコンピューターボックスからエッジ推論サーバーまで、一般的な電力消費の大きいGPUの代わりに、そのまま「ドロップイン」して使用できる高効率で完全なエッジAIアクセラレーションソリューションを提供します。性能面では、BittWareのお客様は、SAKURA-Iが極めて低い推論レイテンシと高いデータスループットを実現し、消費電力は10ワット以下、主要GPUと比較して最大8倍の性能向上を実現するというところをご期待いただけます。今回、BittWareを通じて、当社のソリューションをさらに多くのお客様にご利用いただけることを嬉しく思っています。」

BittWareの副社長のCraig Petrie氏は次のように述べています。
「30年以上にわたって、BittWareブランドは最高のアクセラレーション技術を市場に提供することで信頼されてきました。AI推論に最適化されたASICベースの高速化ソリューションへの製品拡張は、当社のビジネスとブランドの両方にとって自然なステップです。顧客はすでに、監視・セキュリティ用途から製造現場での品質保証、オフィスビル内のデータクローゼットまで、SAKURA-I の潜在能力に幅広い可能性を見出しています。 当社はEdgeCortix社との提携によって、同社のエッジに特化したSAKURA-I アクセラレーション・ソリューションを市場に投入できることを大変嬉しく思っています。」

SAKURA-I AI コプロセッサは、TSMC 12nm FinFETを採用したAIに特化したアクセラレータデバイスで、小型から中型のフォームファクターのシステムにおいて、高速計算と電力効率の高い推論処理が実行できるよう設計されています。SAKURA-Iは、高解像度カメラやライダーデータなどのストリーミングデータを扱うリアルタイムアプリケーション、自律運行システムのリアルタイム制御、無線周波(RF)信号処理、生成AIアプリケーションや自然言語処理、さらに今後登場する5G-AI 統合システムに特に適しています。SAKURA-Iコプロセッサは、空中、水中、地上における自律型、有人型プラットフォーム、スマートシティスマート製造、セキュリティと監視、視覚とテキスト・音声の複合(マルチモーダル)システム、生成AIシステム、リアルタイム防衛アプリケーション、次世代AI-5G 統合システムなどの電力とモビリティに敏感なエッジアプリケーションにおいて業界トップのAI推論能力を提供します。SAKURA-I AIプロセッサは、リアルタイム、ストリーミング、高解像度のデータによる推論に最適化されています。また、大規模言語モデルや生成AIアプリケーションで使用されるTransformerのような最新世代のAIモデルを処理することも可能です。SAKURA-Iは、Dynamic Neural Accelerator®(DNA)と呼ばれる最大40TOPSの演算エンジンを搭載しています。DNAはEdgeCortix独自のニューラル処理エンジンで、すべての計算エンジンをつなぐランタイムで再構成可能なデータパスを内蔵し、消費電力の削減と計算機利用率の向上を実現しています。DNAは、SAKURA-I AIコプロセッサが、市場の差別化要因である卓越したTOPS利用率と省電力を維持しながら、超低レイテンシで複数かつマルチモーダルなディープニューラルネットワークモデルを同時に実行できるようにします。

SAKURA-I エッジAIプロセッサ (製品版) の概要:

  • 最大40TOPS(INT8シングルチップ)&最大20TFLOPS(BF16シングルチップ)。シングルボードに複数のチップを組み合わせることが可能
  • 畳み込みニューラルネットワークやトランスフォーマーベースのニューラルネットワークを含む、生成および非生成の機械学習モデルによるリアルタイムかつ低レイテンシの推論が可能
  • EdgeCortix の特許技術であるランタイムで再構成可能なデータパス構造 - Dynamic Neural Accelerator IP を搭載
  • オンチップ デュアル 64-bit LPDDR4x:シングルボードで最大16GB
  • PCIe Gen 3で最大16 GB/sの帯域までカバー
  • SAKURAボードのTDP:フォームファクターに応じて10W~15W
  • 最新のニューラルネットワークモデルをチップ上で動作させる際のダイナミックパワー:~1Wから5W

###

■この記事に関するお問い合わせは下記へお願いします。
田畑 寛治
pr@edgecortix.com

■EdgeCortix株式会社について

EdgeCortixは、エッジ向けの人工知能(AI)プラットフォームをサービスとして提供する企業で、コネクテッド・インテリジェント・エッジの未来を開拓しています。ハードウェアとソフトウェアを統合する「協調探索エンジン」という手法により、人工知能に特化したランタイムで再構成可能なプロセッサを一から設計しつつ、ソフトウェアファーストでアプローチするという考えのもと2019年に設立しました。高度なコンピュータビジョンアプリケーションをターゲットとし、FPGAやカスタム設計ASICなどの既存のプロセッサ上で独自のハードウェアやソフトウェアIPを使用して、防衛、航空宇宙、スマートシティ、インダストリー4.0、自動運転車、ロボット工学等、急速に成長しているAIハードウェア分野に積極的に参入することを目標としています。詳細につきましては、弊社HPをご確認ください。https://www.edgecortix.com/ja/

詳細・およびデモのご予約については info@edgecortix.com までご連絡ください。

© Copyright 2023 EdgeCortix, Inc. All rights reserved worldwide.  
EdgeCortixおよびEdgeCortixのロゴ は、EdgeCortix, Inc.およびそのグループ会社の日本およびその他の国における商標または登録商標です。